「漢字がスラスラ覚えられる方法」
考える学習をすすめる会 学習コーチ 柳沢 達城
「漢字がスラスラ覚えられる方法・・・そんなものがあれば、誰も苦労しません!だからみんな、毎日漢字を100個書きましょう!」
これでは、皆さんに怒られてしまいますね。(笑い)
実はこれ、なかなか難しいテーマなのです。
でもなにか方法があるはず。
まず、「漢字」に限らず、何かがうまく覚えられないのはなぜでしょう?
覚えられない理由ベストスリー!!
1、一回で覚えようとする
2、意味がわからないまま覚えようとする
3、つながりをつけて覚えようとしない
■1回で覚えようとしてはいけない
自分は記憶力が悪いと思っている人ほど、1回の練習で覚えられると思っているようです。
しかし、それは無理です。自分の名前だって、生まれたときから何百回も呼びかけられて、覚えたんです。
やはり、何回も見たものはだんだん忘れなくなります。これは地道な方法ですが、回数をこなした人にはかないません。
週に1回とか、1ヵ月ごとに復習する習慣をつけましょう。
■意味がわからないまま覚えようとしない!
偉大な漢字教育の先駆者、石井勲博士は漢字練習を「無駄の多い学習法」のひとつとして、生徒にあまりさせなかったそうです。
その石井博士が、提唱していた方法に、「解字(カイジ)」があります。 解字というのは簡単に言うと、「その漢字がどうしてできたのかを知る学習」です。
皆さんが良く知っているものには、「休」(やすむ)は「人が、木の下に座っている様子を表している」というのがあると思います。
また、倉庫の庫は、「車」を保管しておく建物だとか、ほとんどの字はこういう成り立ちを持っています。
探せば、解字の本、辞書はすぐに見つかりますので、活用してみることをお勧めします。
ともかく人間は、意味がわからないものを無意識で拒絶するものです。
読めない、意味がわからない、見たことない、聞いたことない、そういう漢字や語句を力づくで覚えようとしていませんか?
こんなことしても、無意味です。遠回りのようでも、辞書を引いたり、字から想像できる意味を考えたりしながら、知っていることばを増やしていき、その上で、漢字を覚えていくのが王道というものです。
とりわけ、新聞の投書欄に出ている、文章を毎日読み、そのひとつを書き写すという方法は、ものすごく力がつきます。
これは、トップ校のトップクラスの子を何人も育てた城内先生も、メルマガで力説しています。
■知っていることとつなげて覚えましょう
たとえば、「忘却」(ボウキャク)という熟語があります。
字を良く見ると、心の上に、亡くす(なくす)とあります。
却はしりぞける、後ろに追いやるという意味ですが、これも「去る」の字が入っていますね。
つまり、覚えていたことが、心(頭)の中からなくなって、どこへ消え去ってしまうことを「忘却」というのですね。
このように、自分の知っていることとつなげて、考えたり覚えたりすれば、忘れなくなるものです。
ただ、たくさん漢字を練習をするのではなく、その漢字を良く見て、手がかりを探し、ことばの意味をよく「わかる」ことが、記憶を助ける一番いい方法です。
記憶力がいい人は、みんな、こういう工夫をしていることを覚えておいてくださいね!
|
|