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「優秀な小論文とは? 」文章博士応募小論文を添削して感じたこと

−その2−〔添削と書き直しでどう変わる?〕

 
考える学習をすすめる会 理事 城内 貴夫




■みなさんに宿題


自己推薦入試がせまってきた中3生のみなさん、ここではいろいろもったいぶったことを言う気はありません。お父さん・お母さんと一緒に、次の2つの小論文を読んでその違いを感じてください。

中3生でない人も参加してください。きっと役にたちます。

指導者でご覧になっている方々も、ぜひどうぞ。


いずれも当会の小論文添削講座「文章博士」に応募された中3生のものです。




    ◇◇〔課題『携帯電話の良い点・悪い点』字数:800字以内〕◇◇


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〔Mさん〕

 携帯電話は、今では全国に普及し、ほとんどの人が持っているともいえる。発売した 当初は、電話をするだけのものだったが、今ではメールなどもできるようになっている。

 この「メール」は、言葉では言いづらい事も、文字で伝えられるので、大変便利である が、「メール」は本当に私達にとって、よい物なのだろうか。

  私は、大変便利だと思うが、とても良い物だとは思わない。

  なぜなら、友達と一緒にいても、皆が携帯電話の画面に目を向け、メールの送受信をしている人達を見た事があり、皆がメールをできる事によって、会話がなくなると考えるからである。

  しかし、メールをしているからといって、必ずしも、会話がなくなるわけでもない。

 逆に、メールの内容が話題になり、話が盛り上がるかもしれない。また、言葉よりも気軽なので、言いづらい事も文字で伝えられる。

  携帯電話の「メール」は、会話がなくなる原因の反面、人に伝えたい事を気軽に伝えられる。

  携帯電話には、良い点と悪い点の二つの顔があるが、私達には携帯電話は、必需品となっている。


                        (原稿用紙で20字×30行、約600字)

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〔Nさん〕

 携帯電話は、今では全国に普及し、高校生では持っていない人の方が、珍しいほどになっている。この『携帯電話』は、携帯に便利、メールやインターネットができる、カメラがついているなど、機能に関しては文句なしと言っても過言ではない。
 しかし、携帯電話は、メールに、はまりすぎてしまうなどの問題点もある。特に使用上のマナーは現在、非常に悪く、守られなくなっている。

  電車内では、携帯電話での会話はやめて下さいなど、アナウンスしているにも拘わらず、話していたりする。これは非常に他人に迷惑である。又、授業中や食事中にメールをしていたりもする。これは教えてくれている先生や食事を作ってくれている人に失礼である。

  このようなマナー違反は、携帯電話だけの問題ではない。タバコのポイ捨てや禁煙席での喫煙、ゴミの投棄など、さまざまなものがある。

  では、どうしてこのようにマナーが守れないのだろうか。これは、自分がよければ人なんてどうだっていい。又は、他の人だって迷惑をかけてる人がいるんだから、自分だって、やってもいいなど、いわゆる自己中心的な考えを持っているからである。社会をよくするためには、もっと『人を思いやる心』を現代の人は、持つ必要がある。

  現在は、昔と比べて、携帯電話をはじめ、いろんなものが開発され、不自由なく生活することができるようになった。しかし、ものごとが発達していっても、人を思いやる心をいつも忘れず、携帯電話の使用上のマナーは、もちろんの事、いろいろな場面でマナーを守っていかなければならない。


                        (原稿用紙で20字×36行、約720字)

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みなさんはこの2つを読んでどちらに軍配をあげますか?

それぞれに何点をつけますか?(100点満点として) 

親子でご覧の方々は、話し合ってみてください。こういうときこそ、お父さん・お母さんの出番です。

話し合った結果のご意見を、「声の掲示板」にお寄せいただけるとうれしいです。

添削者としての私の意見は次回に。